多摩モノレールで初夏のちょっ旅(中編)

多摩湖っぺりでお弁当を平らげいざ狭山湖(山口貯水池)へ。

国道55号と山道を交互に歩いていると、
遠く西武ドームから選手名のコールが聞こえてきます。


休みって感じがしていいねぇ、なんて呑気に歩いて行くと、
“山口観音”の看板がありました。

せっかく見かけたのだからお参りでもして行くか、
と軽ーい気持ちでお寺に向かいました。


お寺の名前は“金乗院(こんじょういん)”。
山門の脇に少しひょうきんな白馬の像があります。


『霊馬の像』
と名付けられたこの馬は、新田義貞の馬だそう。
新田義貞の鎌倉攻めにお供した後、余生をこのお寺で過ごした様です。

勝ち馬って事でしょうか。
勝負事にご利益のあるこのお馬さんの側には
たくさんの絵馬がぶら下がっています。

「別れた彼女が戻ってきますように」
「競馬で100万円勝てますように」
「乗り越える力!」
(?)

…皆さんの祈願成就を心よりお祈りいたします。

さてお寺の本堂に進んで行くと、堂を取り巻くように
プレイグベル(マニ車)が設置されています。
チベットのお寺なんかにあって、一回まわすとお経を読んだ事になる、
というやつですね。
それをカラカラまわしていくと、お堂の裏手に度肝を抜く光景が…!

山の斜面に一面の青白い像・像・像!!
よーく見ると、それらは全て水子地蔵でした。
敬虔な気持ちで納められたお地蔵さん。
不遜な考えは禁物ですが、やっぱり始めはビビります…。

はやる胸を押さえつつ進んで行くと、“裏観音”という説明書きを発見。
小さな窓からお堂を覗くと、ちょこんとおわす観音様の姿を発見。



『箱の中に静かにお金を入れると観音様の鐘が鳴ります』

こう書かれてちゃお金を入れてみたくなるってモンです。
そーっとお金を入れると
くわーーー…ん
という高い澄んだ音がしました。

軽く納得した後、さら進んで行くと八体守護仏がずらっと並んでいます。
説明書きを見ると、巳年の守本尊は普賢菩薩(ふげんぼさつ)
とあるではありませんか。
こう書かれてちゃ普賢菩薩にお賽銭をあげたくなるってモンです。
こうして本日3回目のお賽銭投下。(裏観音の前に既に本堂でお賽銭済み。)
金乗院はなかなか商売上手ですね。

そしてそしてずんずん進んで行きますと、何だか毛色が変わってきます。
竜の像がはう階段の上に、朱色の塔。


台湾の寺院を思い出す様な極彩色です。
階段をのぼって塔にたどり着くと、残念ながら塔は閉まっていました。

その代わりに“仏国窟”というトンネルを発見。


トンネルの通路にそって仏像が安置されています。
一つ一つ仏像を拝めば、四国八十八ケ所と西国三十三ケ所を
巡ったのと同じご利益があるそう。
暗いし、仏像がたくさん並んでるのも何だかコワイ…。

しかしここまで来たのだから、とトンネルの出口を確認します。
そんなに長くはないらしい、と確信を得てからプチ巡礼を開始。
仏像5体目までは拝む事が出来たのですが、
外で物音がするとビビリな私は脱兎のごとくトンネルを走り抜けました。
昼間でも一人じゃおっかないです。

時計を見たら13時。
読経が聞こえてきました。
ここからお堂までは階段もあるのによく聞こえるもんだなぁ、と感心。
お坊さんの朗々とした力強い声はやっぱり違うと。
そうしてお堂まで戻ってくると、なんとお堂の四方にスピーカーが…!

拝むだけならたったの10分。
にも関わらず私の滞在時間は1時間半を超えていました。

…このお寺、色んな意味で訪問をお勧めします。

●金乗院(こんじょういん)
●埼玉県所沢市上山口2203

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